How to

【塗装工事の11工程】

今回は一軒家の塗装工事の一般的な流れを紹介します。

塗装工事の流れ

  1. 高圧洗浄
  2. 養生
  3. ケレン作業・下地処理
  4. 下塗り
  5. 中塗り
  6. 上塗り
  7. 付帯部塗装
  8. ダメ直し
  9. 養生剥がし
  10. 掃除
  11. チェック

高圧洗浄

ガソリンで動く高圧洗浄機で洗っていきます。家庭用のケルヒャーなどのにくらべて圧力が強く稼働時間が長く使えます。

まずは屋根から洗い次に壁を洗っていき長年蓄積されたコケや食いついていない旧塗膜を落としていき塗装ができる準備をします。

次に軒や壁を洗っていくのですがチョーキング(壁を触ると白く手につく現象)している場合は白く濁った汚水が出ます。

ついでに窓ガラスや網戸も汚れているので洗っていきます。

養生

塗装の際に汚れたは困る箇所をビニールやテープで塞いで床はぐるり一周ブルーシートなどを敷き窓は全面塞ぐか作業用途によって変えていきます。玄関は扉が開け閉め出来るように塞いでいきます。

塗料が飛んでしまって掃除することを考えると大げさなくらいが良いと思いますが現場判断で職人のセンスが問われます。

ケレン作業・下地処理

ケレン作業は主に浮いてる旧塗膜を工具を使って剥がしたり、活膜(密着している塗膜)をサンドペーパーなどで目荒らしをしてあげます。

雨樋・霧除け・雨戸・水切りなど

目荒らしをしてあげることで新たな塗膜の密着が良くなります。ケレン作業の重要性については記事を書いているのでもしよろしければ見て下さい。

ケレンの際に破損している所があれば補修します。工務店などが間に入っている場合などは最初にチェックしてくれて木工事などはしてくれます。

塗装屋にできる補修はコーキングの打ち直しや増し打ち、隙間埋めや少量のモルタルの欠損くらいでしょうか。

下塗り

既存の下地と仕上げの塗料の密着を良くするために行いモルタルに出来た多少のクラックなどは埋まります。

材料は屋根と壁、各素材によって違っていきトタン・スレートなど、壁ならサイディング・モルタル・トタンなどいろいろあります。

それに合わせて材料をチョイスしていき水性なのか溶剤なのかなども決めます。

用途にもよりますが水性が多いいです

刷毛で狭いところを塗っていき他はローラーで塗っていきます。

吹付で作業する場合もありますが近隣との距離が近かったりで飛散対策が大変だったりするのであまり見かけません。

中塗り・上塗り

中塗りは基本仕上げの材料と一緒で塗膜の厚みをださせる為と下塗りへの塗料の吸い込み・カスレなどがあるため2回塗ります!!

下塗り同様に細かい箇所は刷毛で塗りあとはローラーで塗って仕上げます。

付帯部塗装

付帯部とはどこまで指すか分かりませんが壁以外のもの例えば換気フード・霧除け・雨樋・雨戸・水切りなどがあります。

壁と同色なのか分けるのかお客さん次第です!!

一般的には何色も沢山使う家はなく2色くらいです。

ダメ直し

ダメ直しとは塗り残しや別の色の作業時につけてしまった箇所を直していく作業です。

タッチアップとも言ったりして正面からだけではなく斜めから下からなど色々な角度から見てチェックします。

養生剥がし

養生を剥がしながらも塗り残しがないか見ていきあれば目印にテープを貼って分かるようにしておき、はみ出た塗料はカッターやヘラなどでそぎ落としたりもします。

掃除

はみ出した塗料・汚してしまった箇所があれば水もしくはシンナーで掃除しておきます。

ガッチリ養生したつもりでも飛んでいたり隙間から漏れていたりガムテープの糊がついてしまってたりと結構あるものです!!

チェック

最後のチェックになります!!養生を剥がしたさいに見つけたダメを直したりまた全て色んな角度から見て回ります。波打ってたらみっともないので窓枠のラインが真っすぐ出てるかとかもチェックします。

完成

全てとわ言いませんが大体の塗り替え工事は以上の11工程を行って戸建ての塗り替えが行われています。

鉄部などは痛みやすくボロボロになる前に塗り替えることが出来ればベストです!!

少しでも塗り替えを検討中の方の参考になれれば幸いです。